今回は、Amazonスポンサー広告とは異なるサービスであるAmazon DSPについてご紹介いたします。

 

デマンドサイドプラットフォームの略として呼ばれるDSPとは、「広告主のプラットフォーム」を指し、広告配信、広告枠確保、効果分析の自動化により、効率よく配信最適化をおこなうためのサービスです。

 

このようなAmazonが提供しているDSPの内容と、活用方法について詳しくまとめました。Amazonユーザーでなくても活用可能なため、商品の広告を簡易的に開始したいという方も必見の内容となっております。是非、最後までご一読ください。

 

 

Amazon DSPについて

 

 

Amazon DSPとは、Amazonが提供している広告プラットフォームです。

こちらの広告プラットフォームの最大の特徴として、

 

①Amazon内外どちらにも出稿される

②Amazon出品者以外でも活用できる

③唯一co.jpにも広告が表示される

 

という点が挙げられます。

また、Amazonに出品していない方も利用でき、その場合の遷移先は自社ECページやブランドページとなります。ただし、掲載可否の確認はAmazonへ行う必要があるため注意してください。

 

 

 

ターゲティング方法5種類

 

 

広告が表示されるターゲティング方法は大きく分けて5つあり、基本的には、Amazonの膨大な購入者データをもとにしたショッピングデータや閲覧履歴などの興味関心に対して関連のあるセグメントへアプローチができます。

 

 

ターゲティング方法	ターゲティング内容	効果
ホットカスタマー	指定カテゴリに属する商品ページを、過去30日間に閲覧したユーザーへアプローチ	購入意欲が高いユーザーに向けたターゲティングができる
ライフスタイル	特定の関連したライフスタイルで、商品カテゴリに関心を持つユーザーへアプローチ	広告主の出品内容に合うライフスタイルを持つユーザーを探しやすい
ASINリターゲティング	Amazon内で類似商品を閲覧した行動履歴をもとに、ブランド、商品に関心のあるユーザーへアプローチ	ASINに沿ったターゲティングができる
クライアントデータ  基準のターゲティング	広告主が持つデータでオーディエンスの作成でき、広告主が狙いたいユーザーへアプローチ	CRMや自社ECのデータ有効活用、また、Amazon内外で精度の高いリーチ率が獲得できる
デモグラフィックターゲティング	人口統計（年齢、性別）の属性をもとにオーディエンス作成ができるアプローチ	お客様の年齢層や人物像をある程度絞ったターゲティングができる

 

 

 

広告フォーマットや配信先メディアと掛け合わせて出稿可能なため、非常に柔軟な施策が打てます。

 

補足として、Amazon DSPを活用するにあたり、独自用語などを理解しておくと、より効率化が図れるので簡単に下記にてご確認ください。

 

 

掲載面	遷移先
オンサイト (Amazon内)	リンクイン (オフサイト→Amazon)
オフサイト (Amazon以外)	リンクアウト (オフサイト→Amazon以外)

 

 

Amazon DSPのメリット

 

 

①幅広いユーザーへ認知度拡大

Amazon DSPを活用することで、Amazonが提携している外部サイトにもPRができるようになるため、幅広いお客様への認知度向上に繋がります。ブランドの認知度が上がることで必然的に好サイクルが生まれ、Amazonで上位表示への効果も期待できそうです。

 

 

②流入率アップ

遷移先を自社ECページにもできることから、ECページへの流入率アップなどの活用方法もあります。

 

 

③分析がしやすい

オーディエンスデータも更新されるため、分析や解析にも有効活用できるという利点もあります。

 

 

Amazonスポンサー広告と違う点

 

 

Amazon DSPは、スポンサー広告などと何が違うのかというと、スポンサー広告ではAmazon内を多く回遊したり検索をしている「顕在ユーザー」に向けた出稿です。

 

それと比較しAmazon DSPは、Amazon以外のサイト上で様々な目的を持って回遊しているユーザーへ出稿できます。つまり、Amazon内のユーザーよりも目的が定まっていない「潜在ユーザー」へアプローチが可能な点が大きく異なります。

 

スポンサー広告の一部を使用した際に、Amazon内のセグメントには引っかからないこぼれたユーザーへのリターゲティングという意味でもフォローしきれるのがAmazon DSPとなります。

上流、下流ファネル関係なく「認知」から「購入」までのお客様へアプローチが有効です。

 

 

他の広告と併用した効果

 

 

Amazonには不特定多数の膨大なデータが毎日入ってきますが、Amazon内だけでは売上が伸びきらない限界もあります。そんな時に、Amazon DSPの活用が活きていきます。なぜなら、先ほど説明した通りAmazonスポンサー広告でのセグメントでは拾いきれなかったこぼれたユーザーへのリターゲティングにも適しているからです。売上に停滞したタイミングでAmazon内広告×Amazon DSPで併用した施策がおすすめです。

 

また、Amazonスポンサー広告も売上向上に貢献してくれますが、Amazon DSPはより細かい設定ができることから、さらに深いリターゲティングも可能です。Amazonスポンサー広告の結果をもとに分析を行い、さらに狭めたセグメントへのアプローチとして併用活用すると相乗効果となります。

 

 

 

 

 

Amazon DSPの注意点

 

 

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1、運用方法について

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配信方法が2種類ありますが「マネージメントサービス」を選択の場合は、自社EC担当者がキャンペーン運用を行うわけではなく、一部の代理店とAmazonが運用を行います。その為、一部の機能しか触れることができません。

 

どちらにせよAmazon DSPを始めたい場合は、お問い合わせが必要です。

 

 

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2、Amazon DSP広告出稿の目的ついて

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Amazon DSPが広告で効果が得られやすい点として「潜在ユーザーへのアプローチによる見込み客拡大」と「中長期的な観点で顕在ユーザーの増加」です。

 

つまり、費用対効果はすぐには出にくいということが挙げられます。短期的に高価を得たい場合は、他の広告で施策を考える必要があるため注意しましょう。

 

それぞれ出稿できる内容や目的が違うため、活用の際はどういったターゲットに向けて打ち出したいのか定めてから選択することが大切です。

 

 

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3、クリエイティブについて

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Amazon DSPで配信が可能なクリエイティブは3つあります。

 

①Eコマース広告：メリットが高くおすすめです。

②静止画バナー広告：バナー規約が細かく指定されています。

③動画広告：唯一オフサイト配信が可能です。

 

それぞれとても細かい規約がありますので、詳しくはAmazonでご確認ください。

 

 

Amazon DSPに掛かる費用

 

 

DSPで出稿するにあたり、最低出稿費用が掛かります。また、金額の異なる配信方法が2種類から選択できるため、自社に合う配信方法を検討しましょう。

 

 

広告配信方法	金額と内容
セルフサービス	最低出稿金額：月額300万 広告主が直接キャンペーン管理可能
マネージメントサービス	最低出稿金額：月額150万 Amazonがキャンペーンを運用します。

 

 

気を付ける点としては、自社である程度の運用が可能なセルフサービスは、投資利益率とコストパフォーマンスなどを考慮する点が多くあります。一方、マネージメントサービスに関しては、Amazonが運用する分、キャンペーン内容を把握しにくい場合もあります。

どちらを選択するにしても、コスト管理をしっかりと行える環境を整えてか始めましょう。

 

 

 

 

まとめ

 

Amazonの広告の種類は複数存在します。それぞれの正しい意図を理解して導入することで運用に効果が生まれます。

 

多くの情報がある中で、お客様が目指す売上に向けて最適な方法でサポートいたします。お気軽に御社までお問い合わせください。

 

今回は、Amazon内外で出稿可能なAmazon DSPのご紹介でした。参考にご覧いただき、検討してみてくださいね。

 

 

 

 

 

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